きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

第一稿 入稿 『顧客満足の失敗学』

 

こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。


次の著書『顧客満足の失敗学
の第一稿を、本日、入稿しました。

 

 追伸:出ました。

『顧客満足の失敗学』
倒産企業の学ぶ5つの要素 
「顧客満足」の失敗学 社員満足がCSを実現する! - 瀬戸川 礼子


なんとか約束に間に合いました。
「ほっ」とするかと思ったら、
出てきた思いは、「もっと練れる」でした。


これまで出している2冊では、
顧客満足(CS)が素晴らしく高く、
社員満足(ES)ももっと高く、業績も高く、
そして先日もうひとつ見つけた要素、EQも高い、
そんな企業を取材しています。


これに対して、
今回、徹底取材したのは、CS失敗企業です。
創業者である元経営者は
勉強熱心な人で、社員教育にも注力し、
CS対策に長け、高度なCSシステムを業務に取り込み、
ある証券会社には 「これだけで上場できる」と言われたほど、
精度の高いCSの仕組みがあり、同業他社からの視察もあった。


そんな企業だったのに、
新規契約数が徐々に減っていき、
そして経営破綻してしまうのです。


なぜ? 不思議ですよね。


これだけCSに取り組んでいた企業の
失敗要因を丹念に探っていけば、
CS対策に欠かせない成功セオリーが逆説的に導き出せる。
そう考えたのが次の本です。


今回は「失敗学」ですから、
以前の本のようなワクワク感、ウキウキ感は少ないですが、
こういう本はとても珍しいと思いますし、
失敗から多様な気付きを提供できる
じっくり感はあると思っています。
また、前向きな提案や事例もたくさん入れました。


自己破産された元経営者や元社員の方々に会い、
それぞれにロングインタビューをさせてもらってありがたかったのは、
辛い経験が何かの役に立てればうれしいと、
全員が言ってくださったこと。
とりわけ元経営者の方は、社名の公表を快く了承してくださり、
自由に書いていいですよ、と言ってくださっているんです。
元経営者が読めば不愉快に感じるであろう
批判的な箇所も多々あるんです。
でもそれを承知で、自由に書いていいですよ、と。
自分だったらそんなセリフ言えるだろうか――。


ほかにもご協力いただいた多くの方々がいます。
私が報えるとすれば、
この本をたくさんの方に読んでいただくことだけ。

第一稿は出したけれど、もっと練れる。
出版社の方もやりたいだけどうぞ
と言ってくれるので (みなさん親切)、
そうしようと思います。

もういい加減に子離れしたい気持ちと、
まだ離したくない気持ち。
もう少し、やってみます。

発刊時期は少し遅れて、12月になりそう。
読書の秋にちょうどいいかな。


講師で経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。